
陸上競技の男子砲丸投げで高校総体広島インターハイに出場する、北見藤高校の工藤龍祈さん(1年)は1年生ながら堂々の全道2位。小・中学生のときから活躍し、高校生になって初めて臨む全国大会は「まずは楽しみたい」と貫録を漂わせる。
小学6年のときに全道優勝したが、コロナ禍で全国大会は中止。中学生になってからは全中のほかU16では中3のときに全国2位。このカテゴリーの自己ベスト16㍍70(5㌔)は国内歴代4位の好記録となっている。
冬場の体づくりを大切にしている。171㌢92㌔の堂々たる体。さらに「全身に筋肉をつけたい」と筋トレに励むが、冬期練習中に転んで左足足首を骨折した。半回転するグライド投法の軸足で投てき練習ができなかった。
その分をウェートトレーニングに切り替え、シーズン中もベンチプレスや腕立て伏せを欠かさない。昨年より上半身が逞しくなった。
「昨年2位のリベンジをしたいけれど、まずは1年生の中では全国1になりたい」と冷静さを併せ持ち、風格さえにじませる。 (寒)