観光客の内訳は道外客が335万9100人で前年度比13・9%(41万1千人)増。道内客が567万6500人で同0・6%(3万1400人)増と道外客の増加が目立った。
観光客増加の要因として、海外向けプロモーションの実施や円安によるインバウンド旅行客の増加、スポーツ大会参加者の増加、市町村の観光イベントが天候に恵まれたことなどが挙げられる。
特に外国人宿泊客数の増加が顕著で、延べ数は15万3378人に達し、同47・7%(4万9550人)増。これは2010年度に現在の調査方法が導入されて以来、最多となる。外国人宿泊客数は台湾、中国をはじめとするアジア圏からの観光客が大幅に伸びたことに加え、アメリカやフランスといった欧米圏からの観光客も増加傾向を示している。
国・地域別の外国人宿泊客延数を見ると、台湾が3万8890人で1位となり、同52・8%増。次いで中国が3万3669人で2位、香港が2万6848人で3位。地域別では斜網地域が全体の80%を占めており、特に斜里町と網走市が外国人宿泊客数で上位を占める。
今回の結果について、同振興局は「下期には流氷の接岸期間が長かったことも入込客数大幅増加に繋がったのでは」と分析している。 (柏)