管内では乳用牛742頭、肉用牛319頭の合わせて1061頭を飼養(2024年2月1日現在)。
毎年6~9月の暑熱被害状況を集計しており、23年度は94頭(乳用牛80頭、肉用牛14頭)と近年では突出した頭数が被害を受けた。24年度は56頭(乳用牛42頭、肉用牛14頭)だった。今年は6、7月の2カ月間で50頭(乳用牛38頭、肉用牛12頭)に達し、早くも昨年の4カ月間の頭数に迫っている。
道内の6、7月の牛の被害状況は128頭(うち死廃35頭)で、昨年同期間の52頭(死廃15頭)に比べ大幅に増加。このほか鶏が4119羽(死廃4119羽)、馬12頭(死廃2頭)、豚は0頭。
同衛生所は「密飼いの回避」「送風機の使用や屋根への散水」「遮光ネットの使用」などの日射病・熱射病対策を呼びかけており、酪農家の意識や被害防止対策も年々進んでいるという。
同衛生所は「近年の酷暑を乗り切るには、より踏み込んだ対策が必要。今後の天候にもよるが、引き続き注意が求められる」と話している。 (柏)