酷暑の影響、家畜にも

2025-08-19 掲載

(網走管内/社会)

管内6~7月は牛50頭が被害に

 網走家畜保健衛生所は今年6月と7月の家畜(牛)の暑熱被害(日射病・熱射病)状況をまとめた。乳用牛と肉用牛の発生は合わせて50頭に上り、酷暑が家畜にも大きな影響を与えている。

網走家畜保健衛生所まとめ
今後も注意を

 管内では乳用牛742頭、肉用牛319頭の合わせて1061頭を飼養(2024年2月1日現在)。

 毎年6~9月の暑熱被害状況を集計しており、23年度は94頭(乳用牛80頭、肉用牛14頭)と近年では突出した頭数が被害を受けた。24年度は56頭(乳用牛42頭、肉用牛14頭)だった。今年は6、7月の2カ月間で50頭(乳用牛38頭、肉用牛12頭)に達し、早くも昨年の4カ月間の頭数に迫っている。

 道内の6、7月の牛の被害状況は128頭(うち死廃35頭)で、昨年同期間の52頭(死廃15頭)に比べ大幅に増加。このほか鶏が4119羽(死廃4119羽)、馬12頭(死廃2頭)、豚は0頭。

 同衛生所は「密飼いの回避」「送風機の使用や屋根への散水」「遮光ネットの使用」などの日射病・熱射病対策を呼びかけており、酪農家の意識や被害防止対策も年々進んでいるという。

 同衛生所は「近年の酷暑を乗り切るには、より踏み込んだ対策が必要。今後の天候にもよるが、引き続き注意が求められる」と話している。 (柏)

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