
来店客の特殊詐欺被害を未然に防いだとして、北見警察署はセブン―イレブン北見銀河橋店(北見市東相内町)店長の加藤佑樹さん(写真右)を表彰した。
加藤さんによると、6月24日午後7時50分頃、来店客が普通にレジに来て、店の従業員に「電子マネーを買いたいのだけれど」と質問してきたそう。
店員から引き継いだ加藤さんは、その60歳代くらいの客の話を聞いて「怪しい」と思い、聞くほどに「どうもロマンス詐欺のようだ」と直感したそう。
実は加藤さんは一昨年12月にも詐欺被害を食い止めた実績がある。その際は、40歳代の来店客が電子カードの購入を希望してきた。そのときの「経験が生きました」と加藤さん。「ふだんから地域の駐在さんが店に寄ってくれて、気を付けてとチラシを置いていってくれます」と地道な啓発活動が役立ったと話した。詐欺だと分かって、今回の来店客は「自分も怪しいとは思った。気を付けます」と礼を述べたそう。
感謝状を渡した同署の谷島拓人署長は「SNSを利用した特殊詐欺はどこでも起こり得る。日頃からの目配りが被害を防いだ」と感謝の言葉を述べた。 (寒)