菊地晃空さん世界一周 ㊤

2025-09-12 掲載

(北見市/本紙連載)

ピースボートにフルート奏者として乗船

 船で世界一周する「ピースボート」に昨年12月〜今年3月と今年4月〜8月、フルート奏者として乗船した北見市出身の菊地晃空(あくあ)さん(23)。船での演奏という貴重な経験を経て帰省した菊地さんに船での生活や演奏活動など、26ヵ国、34都市を巡った船旅について聞いた。

26ヵ国34都市巡る

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 菊地さんは5歳からピアノを学び、全国大会や数々のコンクールで活躍。フルートを手にしたのは中学校の吹奏楽部で、ピアノと両立しながら中学高校でフルートを続け、フルートでも全国大会に出場した。北見北斗高校卒業後は洗足学園音楽大学のフルート科に入学、昨年首席で卒業した。

 大学生の時からプロのオーケストラなどで演奏していたため、卒業後は「フリーランスでやっていこう」と考えていたという。そんな時「大学の先生からピースボートでの演奏の話があり、1回話を聞いてみようと事務所に行ったところ、その場で採用が決まり、船に乗ることになりました」と振り返る。

 はじめての海外。しかも一度船に乗ると約100日、帰ることはできない。慌ててパスポートを取り、乗船する12月までにオーケストラやドラマBGM演奏など、担当していた仕事をこなし、準備を進めたという。

 最初の乗船は「アフリカ・南米コース」で2回目は「アフリカ・ヨーロッパ・アラスカコース」。乗船したのは15階建て、乗客約2千人、クルー約800人で、乗客用のプールや映画館などはもとより、クルー専用のバーやプール、レストランなどもある大きな船。

 菊地さんと同じ船上ミュージシャンの中には日本人奏者もいたがほとんどが海外の人で、主にペアとなったのはベネズエラ出身のピアニスト。「英語も少しは勉強しましたが、お互い母国語ではない英語で、試行錯誤しながらコミュニケーションをとりました」と話す。

 演奏は主に1日3〜4回、30分のステージ。同じ曲をなるべく演奏しないように事前に500曲くらい用意して挑んだ。乗客は年配の日本人も多かったため、昭和の名曲もレパートリーに加え、リクエストにも応えながら演奏を続けたそう。 (菊)

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