校歌斉唱し惜しむ

2025-10-17 掲載

(北見市/教育)

留辺蘂高校閉校記念式典で在校生、卒業生ら

ユニフォームや生徒会誌など展示も

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 2025年度末で77年の歴史に幕を閉じる留辺蘂高校の閉校記念式典が12日、高校で行われた。在校生や卒業生、一般住民ら出席者約150人全員で校歌を斉唱し、閉校を惜しんだ。

 留辺蘂高校閉校記念協賛会が主催した。津辻和典校長が「歴史は途絶えることなく、皆さんの中で生き続けることを確信している」と式辞。協賛会の木谷実会長が「留辺蘂高校を支えてくださった皆さんに心よりの感謝を申し上げる」と述べた。

 歴代の校長、PTA会長、永年勤務者らに感謝状が贈られた。

 生徒会長の加藤綾音さんは「空き教室の多さに寂しさを感じ、この学校が本当に閉校するんだなという実感を抱くようになりました。皆さんのご支援があって今の私たちがある。残り5カ月間、最後の生徒として校舎を大切に使い、一生懸命勉学に励みます」と述べた。

 最後に全員で校歌を斉唱。それぞれが過ごした高校での思い出をあらためて胸に刻むように歌声を響かせた。

 式典後は卒業生でフルート奏者の槇本吉雄さんの演奏会が開かれた。部活動のユニフォームや生徒会誌、旧校舎の模型などの展示も行われ、卒業生らが懐かしそうに眺めていた。

 留辺蘂高校は1948(昭和23)年、北見高校留辺蘂分校(定時制課程普通科)として開校し、53年に全日制課程普通科を設置。全日制課程は2000(平成12)年に普通科から総合学科に学科転換した。

 24年度に募集を停止。北海道教育委員会は当初、23年度の募集停止案を示したが、PTAや同窓会、地域住民らが署名など熱心な存続活動を行い、1年延期された。現在までの卒業生は1万274人。現在は3年生20人が在籍している。 (浩)

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