
北見市在住の漫画家・田川とまたさんが9月26日、北見西小学校のマンガ・イラストクラブで講座を行った。クラブに所属する4年生から6年生までの6人が参加し、実際の原稿を使いながら漫画が出来上がるまでの工程を学んだほか、ペン入れにも挑戦した。
田川さんは紋別市で生まれ、小学6年生までを過ごした後、中学から高校までを北見市で過ごした。進学などで一度は市外に出たが、今は北見市で暮らしている。現在高校の演劇部を題材にした漫画「チェンジ・ザ・ワールド」を連載中で、作品の参考にするため同校へ教室や体育館の撮影を依頼。その際、学校から講座開催を持ちかけられ、快諾したことで実現に至った。
児童たちは田川さんが用意したペン軸にペン先を差し込み、たっぷりとインクを付けて原稿用紙に向かった。最初は直線や波線、丸を描いて練習。「ペンが同じ方向を向いていないとインクが紙に乗らない。原稿用紙をうまく動かしてみて」と田川さん。一通り練習を終えると、自分で描いたイラストを原稿用紙の下に置き、トレース台を使ってペン入れに挑戦。真剣な眼差しで取り組んだ。
同クラブ副部長の山本麻友さん(6年)は「難しかったけど、やってみたら楽しかった」と笑顔を見せた。
田川さんは「夢中で絵を描いている子ども達の姿に嬉しくなった。今は原稿の締切りなどを考えながら描いているが、昔はもっと純粋にお絵描きを楽しんでいたことを思い出した」と語った。 (知)
