
電子マネーを使った架空料金請求詐欺を食い止めたとして、セブン―イレブン美幌稲美店のパート従業員、仲間絵理さん(34)が7日、美幌警察署の小林伸也署長から感謝状を受けた。
仲間さんは9月4日の勤務時、来店したオホーツク管内の70代女性に電子マネーの購入方法をたずねられて対応。女性がスマートフォンを手にしていたことや、購入金額が3万円で高額だったことなどから不審に感じ「詐欺が多発しているので気をつけてください」と声をかけた。
女性が「やっぱり詐欺かな」と話したため、了解を得てスマートフォンのメッセージを確認。女性は、登録したとされるインターネットサイトの個人情報の消去費用として、電子マネーの購入を迫られていた。
女性はサイトに登録した記憶はなく、仲間さんは「警察に相談してからでも遅くないです」と伝えた。女性はその日のうちに警察に相談。3万円の被害を免れた。
7日は警察署で贈呈式が行われ、小林署長が仲間さんに感謝状を手渡し「店頭での違和感を見逃さずに声をかけ、最後の砦として女性を被害から守ってくださった」と対応をたたえた。
仲間さんは「被害を防ぐことができて良かったです。声かけは積極的にするようにしているので、それが被害を防ぐきっかけになればいいと思っています」と話した。 (浩)