北見市議会総務教育常任委員会は11日、市の財政問題にかかわる全市民アンケートの実施を求める陳情を採決。採択に賛成と反対が3対3の同数となり、委員長判断により不採択とした。
北見民主商工会、オホーツク勤労者医療協会など6団体は10月上旬、陳情書を市と市議会に提出。全市民アンケート実施のほか丁寧な情報提供などを求めた。
10月29日の前回委員会では、提出団体の代表ら7人を参考人として迎え、陳情の趣旨などについて質疑が交わされた。
この日、委員からは「1人でも多くの声を拾い上げることが大事」「再度の市民説明会を開かないのであればアンケートは必要」と採択に賛成の意見がある一方、「財政問題を抱える中、多額な費用をかけてアンケートを実施する必要があるのか」「毎年行っているアンケートに(財政問題の項目を)加える手もある」と、別の手法を模索すべきといった声も聞かれた。 (柏)