認知症の対応をグループワークで共有

2025-11-19 掲載

(美幌町/社会)

アメニティ美幌指定居宅介護支援事業所が介護者勉強会

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 アメニティ美幌指定居宅介護支援事業所の介護者勉強会が15日、美幌町民会館で開かれた。在宅で介護をする人ら約20人が参加。認知症の人へのより良い接し方などを共有した。

 学習、交流の場として9回目の開催。事業所介護支援専門員の寺崎綾乃さんが講師を務め、認知症の種類、もの忘れとの違いなどを説明した。

 認知症の人を介護する家族が抱える悩みを元にグループワーク。「家で不機嫌なのに、外では笑顔を振りまく。家族としてはあまり良い気がしない」という悩みに対し、あるグループは「責めずに楽しい会話を心掛ける」などと発表した。

 寺崎さんは「外では体の異変を悟られないよう振る舞っているのかも知れません。家では安心して不機嫌になれていると思うので、静かに見守ることが大切」などと助言した。

 「娘の私を『お母さん』と呼んだり、妹の名前で呼ぶ。どう捉えたら良いか」という悩みでは、参加者の女性が「私の母も、私を『おばちゃん』と呼びます。私のことが分からないのが一番苦しく、心の整理をして受け入れるまでに時間がかかりました」と打ち明け、参加者の共感を呼んだ。

 このほか「自宅にいるのに、夕方になると『家に帰る』と言って出ていこうとする」などの悩みでも話し合った。

 講義の合間には、認知症予防体操も行われ、楽しく体を動かした。 (浩)

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