
4年前の自分に何か言うとしたら、というインタビューに吉村紗也香選手は「実際のところ4年前に敗れた直後は、すぐにはまた次に向かうという答えは出なかったです。一からスタートするということで本当にたくさん、チーム内で話し合って、やっぱりオリンピックをめざしたいという気持ちになってスタートした。4年前の自分に何か言うとしたら『そこで諦めるな』って多分言いますね」。
結婚と出産、子どもを保育園に預けて仕事と家事をこなす。その切り替えが練習の集中力につながっている。「カーリングの時間と育児の時間。メリハリをつけて生活をしている分、競技に生きているなと思う」と4年前との違いを実感する。
選手最年長でオリンピック経験者の近江谷杏菜選手は「4年前に敗退した直後は、本当に何もなくなってしまった。そこから始まり、カーリングを続けるといっても、ただ始めるだけではなく、世界一をめざすという覚悟で始めたので、それに必要なこととか、物とか、人とか。それを追い求めてたくさんの人に支えていただいて。スポンサーさんやファンの方々も増えてきて、こんなに応援してもらえるチームって本当に幸せだなあって思う」とそんな気持ちで氷の上に立っていると語る。
吉村選手はまた「4年前ここ(稚内での代表決定戦)で負けて悔しい思いをして、そこからみんな強い覚悟を持って一からスタートし、周りの方々に支えていただき、再びここに立てていることを誇りに思う」と感謝。その上で「皆さんの応援の想いに自分達の強い覚悟を重ね、一投一投強い気持ちで投げられている」と〝魂の投球〟を語る。 <つづく>(寒)