
北見
ひっ迫する財政立て直しへ
健全化計画アクションプランに着手
ひっ迫する財政の立て直しを図るため、北見市は財政健全化計画アクションプランに基づく取り組みを今年度からスタートさせた。
アクションプランは「歳入の確保」と「歳出の削減・抑制」の2本柱で構成。2025~27年度の3年間を「集中健全化期間」と位置づけ、一般財源総額を単年度収支で30億円縮減するなどの目標を掲げている。
歳入確保では、市有財産の売却促進や市税などの徴収率向上、ふるさと納税の推進などを実施。
歳出削減・抑制では職員の定員管理の適正化や事務事業の見直し、補助金の見直し、投資的経費の抑制や平準化を掲げている。
北見市職員への接待問題が発覚
17人が計20回にわたり
北見市の武田雅弘副市長ら複数の市幹部職員が、市の事業を受託する民間の北見都市施設管理公社(現・オホーツク企画㈱)から接待を受けていた問題が発覚し、辻直孝市長が「市民の皆様に大変ご心配をお掛けし、心からおわび申し上げる」と陳謝した。
市のコンプライアンス推進指針では、市との利害関係者から接待を受けることを禁じている。しかし市の調査では、指定管理業務などを委託する同公社側から武田副市長のほか17人が計20回にわたり飲食接待を受けていたことが判明した。
辻市長は市長と武田副市長の給与を3カ月間50%減額したほか、飲食に参加した職員に減給、戒告などの懲戒処分を行った。また、同指針の見直しや職員の研修機会の増加、事業者に対するルールの周知などの再発防止策を掲げている。
北見高栄保育園が閉園
園舎に48年分の「ありがとう」
園児数の減少や園舎の老朽化を受け、北見市立高栄保育園が3月末で閉園した。
高栄保育園は高栄地区に団地が立ち並び、住民たっての要望により市内9カ所目の保育園として1976(昭和51)年に開園。これまでに1100人の園児を送り出した。
閉園セレモニーでは、最後の卒園児14人が和太鼓演奏を披露し、園児と職員による合唱とともに、48年の歴史が詰まった園舎に別れを告げた。
留辺蘂
留辺蘂マリア幼稚園が閉園
62年の歴史に幕
北見市内の留辺蘂マリア幼稚園が3月に、62年間の歴史に幕を閉じた。
同園は1963年に開園。学校法人北見カトリック学園が運営し、長年にわたり地域の幼児教育を支えてきたが、近年の急激な少子化や地域環境の変化などを受け、閉園を決めた。
閉園セレモニーでは、スライドショーの上映や全園児による歌が披露され、出席者が園舎に感謝を込めて別れを告げた。

