
置戸町の「そば処いなだ屋」の西島勝司社長(78)の老人ホームへのそば打ち訪問は、同店の開業と同時に始まった。「いつまでもお元気で」と細く、長~く続けるボランティアは50年になる。
まちづくりや商店街の活性化でも、人を巻き込んで盛り上げるのが西島さん流。高齢化で入所者数が増加すると、町内の手打ちそば愛好会「無口の手八丁」が加わり、続けてこられた。コロナ禍の際は、現場ではなく、公民館の調理室で作って届け、休まず続けてきた。
「入所者の方はどうしても外との交流が少ないので」と訪問の際にはできるだけ観覧席に足を運び、声を掛ける。「元気だったかい」。人が好きで、ふれあいの時間は大盛サービスだ。
「来るのを楽しみにしていた」と言われ、「喜んで食べてくれる顔を見るのが好き」と西島さん。これからも続けたい考えだ。50回を記念し、みかんとタオルも寄贈した。 (寒)