
ミラノ・コルティナオリンピック女子カーリングの日本対スイス戦のパブリックビューイングが14日、アドヴィックス常呂カーリングホールで行われた。観覧席の最前列で応援する一人、小林博文さん(63、北見市常呂)はかつて、吉村紗也香選手(34)がスキップを務めたチームの元・コーチ。「地元の子だから」と中学2年のときに指導を任され、高校、大学と選手の入れ替えもなく約10年にわたり家族のように接してきた。「教え子なので」と親心のような不安な表情で見守った。
吉村さんが中学校の同級生とつくったチームwins(ウインズ)がコーチのスタート。4人が揃って常呂高校に進学すると「よし、えらい」と地元進学を喜び、変わらず常呂のホールで成長を支えた。
4人が札幌の同じ大学に進学すると「私が行ったほうがコストが掛からないので」と常呂から札幌のカーリングスタジアムへと車で通って指導した。チームは徐々に力をつけ、日本ジュニア選手権を3連覇。同世代の頂点へと昇りつめる。
34歳にしての吉村選手のオリンピック初出場については「もっと早く中学・高校生の頃に、一般の大会に出ていたら」と思い起こす。当時はチーム数が多く、ジュニア大会をはじめ道予選など一般の大会への道にも振り分けられた。同期のチーム常呂中学校は一般の大会の日本選手権へと駆け上った。
小林さんは今も現役選手を続け、試合の勘は鈍っていない。
オリンピックでの吉村さんについて「最初は緊張した表情だったけれど、スイス戦の中盤から本来の勝負師の顔になってきた」と見極める。遅咲きなので「これからだ」と闘将の眼差しで見守る。 (寒)