
介護現場のIT化推進のキーパーソンとなる「IT介護士」を育成する入門基礎講座が9日、北見市のオホーツク社会福祉専門学校で開かれ、介護福祉科の1、2年生36人が受講した。学生たちは、介護現場におけるIT化のメリットや活用事例を学んだほか、インカムなどのIT機器を実際に体験し、その便利さに触れた。
IT介護士は、介護の専門知識とITスキルを兼ね備えた人材を育成する民間資格で、道内の専門学校生を対象に同講座が開講されるのは今回が初めて。
講座では、株式会社まごころ介護サービスの香田伸一郎さんが講師を務め、IT機器の導入による業務効率化や職員の負担軽減の重要性について説明した。その中で「IT化を進めてもメリットが感じられなければ使われなくなる。介護職員の負担軽減だけでなく、それにより利用者により良いサービスを提供する時間が増やせる」と述べ、IT化の目的を強調した。
ワークショップではVR機器を用いたバーチャル旅行体験や、距離を気にせず会話が可能なインカムを装着してかくれんぼを行った。鬼役の学生がインカムでリアルタイムに情報を共有しながら校内を探し、隠れた仲間を素早く見つけ出すなど、IT機器の有効性を実感した。
2年の村山楓花さんは「使いこなせる人材が増えれば、さらに活用の幅が広がっていくと思う」と話していた。 (理)