
美幌町教育委員会のイマドキ講座「ヒグマを知って、安心に暮らすために」が7日、町民会館で開かれた。講師は公益財団法人知床財団事業部保護管理担当参事の松林良太さん、北こぶしリゾート経営戦略室マネジャーの村上晴花さん。町内外から約40人が、ヒグマに遭遇しないための取り組みなどを学んだ。
松林さんは、知床の道路を横断するヒグマの親子の映像を示し「知床では日常の風景になっています」と紹介。要因に個体数の増加、えさの不足、人の生息圏に居つく「アーバンベア」化が進んでいることなどを挙げた。
一部の観光客やカメラマンらがヒグマに過剰に接近したり、えさを与えるなどの行動が「人への警戒心が低下したヒグマを生んでしまっています」と指摘した。
村上さんは、財団などと連携して取り組む「クマ活」を紹介。「人とクマが互いに気づけるように」と、観光客らを交えて行う草刈りや、人の食べ物に触れないようにするごみ拾いなどの取り組みを挙げた。
最後に、松林さんがヒグマに遭遇しないための行動などを紹介。「サケが上る秋の河口など、えさが多い場所は出没回数も多いです。ドングリが不作の時は畑に下りてくるかも知れない。基本的には警戒心が強く、朝夕や夜に行動します。学習能力が高く、嫌な思いも、良い思いをしたことも覚えています。特に食べ物への執着心は強いので、生ごみなどをしっかり管理することが大事」などと述べた。
ヒグマの頭骨や爪、毛皮、ふんなども展示され、参加者は興味深く見入っていた。 (浩)
