社明運動一人ひと言
社明運動一人ひと言
2019/07/12掲載(北見市/社会)
北見工業大学・男性
「繋がる」ということ
「人は独りで生きていくものだ」。そんなことを思っていた時期があった。これを読んでいる皆さんはどうだろうか。迷惑をかけるくらいなら一人の方がいい。そんなことを思っていた私だったので、周りとの繋がりをないがしろにしてきた。
そんな生活を送っていた私に大きな出来事があった。人々に認知されていないような奇病を患ってしまった。認知されていないということは、理解もされない。そのため、いくつもの辛い言葉を浴びせられてきた私は、危険な方向に思考を巡らせることもあった。しかし、そんな時でも支えてくれた家族、友人がいてくれた。日常生活を普通に送れるようになった今、思い返してみると、ここに自分がいるのは自分との繋がりを断ち切らずに支えてくれた人がいたからだ。感謝しかない。周りと「繋がる」ことで、この世界と繋がり続けることができたのだ。そんな経験をしているからこそ繋がりが何よりも大切だと考えているし、繋がりをつくるために様々な人と接するようにしている。
将来的にはこの繋がりをつくることに携わりたい。そうすることで自分のように救われる人がいるかもしれない。そうすることで自分が命をつなげてもらった恩返しや還元ができればと考えている。
恐らく、社会の中には、過去の自分のように苦しんでいる人がいるだろう。その人がつぶれてしまわないように「繋がる」ことが重要だと思う。周りと「繋がる」ことでこの世界と「繋がる」ことができる。この繋がりをつくることが、明るい社会への第一歩ではないだろうか。