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「常呂川下流地区水害タイムライン」

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2019/07/15掲載(北見市/政治・社会)

試行版完成
水害時に取るべき行動を明確化

昨年から策定を検討してきた「常呂川下流地区水害タイムライン」の試行版が完成し12日、北見市常呂町多目的研修センターで検証訓練と完成式、フォーラムが行われた。防災に関わる行政から住民組織まで多数の機関が参加。1年におよぶ検討を重ね、試行版が完成したことに自治体の参加者は「従前にはなかったもので準備が分かり、一定の安心感がある。一方で災害は何が起きるか分からない」と気を引き締めていた。

多数の機関が1年におよぶ検討重ね
検証訓練と完成式、フォーラム実施

試行版の実証訓練を行う第4回検討会

試行版の実証訓練を行う第4回検討会

防災に関わる多数の機関が参加し、時系列を軸にそれぞれの具体的行動と連携を明確にするのがタイムライン。

 検討会の構成メンバーは北見市と網走開建、網走地方気象台、陸上自衛隊、オホーツク総合振興局、道警、北見地区消防組合などに市教委や社協、交通機関や電力、通信、建設などの業界、それに常呂自治区町内会の合わせて20機関。大学教授らをアドバイザーに昨年7月から策定に取り組んできた。想定規模は2016(平成28)年8月の豪雨災害。

 水害における課題として、情報収集伝達の不全、防災対応の意思決定の遅れ、災害対応の準備不足、対応職員の人材不足などが挙げられていた。

 すでに3回の検討会やワークショップ、自治体に下ろしてのワーキングを終え、この日は完成した試行版に基づく検証訓練を行った。「誰が」「いつ」「何を」「どのタイミングで」行うか、タイムライン試行版を運用して確認し、取るべき行動を明確化した。

 講評で網走地方気象台の菊池範台長は「気象情報の発表がどのように伝わったのか伝わっていないのか、分かりにくいことはないか検討、協力したい」と述べた。

 この後、座長を務めたアドバイザーの東大大学院・松尾一郎客員教授から、完成した試行版が辻直孝北見市長に渡された。辻市長は「災害に強いまちづくりに大きな力をいただいた。次代へと伝えていく」と感謝した。

 北見市と網走開発建設部、網走地方気象台、オホーツク総合振興局の4者による「常呂川下流地区水害タイムラインに基づく連携に関する協定」も結ばれた。

     (寒)


想定外時も応用して対応を

タイムライン試行版の完成フォーラム

 常呂川下流地区水害タイムライン試行版の完成フォーラムが12日、北見市常呂町多目的研修センターで開かれた。

 検討会のアドバイザーを務めた北見工業大学副学長の渡邊康玄教授が基調講演し「タイムラインを実践する日は近いかもしれない」と近年の気象データを紹介し、緊張感を伝えた。今回のタイムライン試行版を基に「各機関内でも訓練することが大事」と促した。

 また過去の災害の教訓が十分に生かされていない例もあるとして「洪水時には様々な現象が起こる。想定のタイミング以外で生じた場合にも、応用して対応を」と柔軟な活用を呼び掛けた。

 同じくアドバイザーの日本赤十字北海道看護大学の根本昌宏教授は「今後起こる災害では、災害関連死が増加することが懸念される」と問題提起し、女性の視点で避難所生活に配慮することなど災害ストレスから命を守るための対策を紹介した。

 「当たり前を見直し、機転を利かせ、応用すること」を勧め、少子高齢化の中でも「協働することで力が増幅する」とソフト面からの防災を提言した。 (寒)