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ホタテ貝殻粉末の土壌改良剤

2021-03-08 掲載

(北見市/社会)

粒状で効率よく確実に…常呂で試験散布

 ホタテ貝殻粉末を用いて新開発された粒状の土壌改良剤の試験散布が今年度、北見市常呂の畑で行われ、農業者に好評だ。北見工業大学オホーツク農林水産工学連携研究推進センターの大野智也教授が常呂町産業振興公社とともに研究開発し、同公社で製造。新年度の本格操業に向けて、漁業や製糖業を含む循環型産業創出の相乗効果が期待されている。

常呂町産業振興公社
漁協の産業廃棄物、製糖工場の副産物を活用

稼働1年目の常呂町産業振興公社の新工場
稼働1年目の常呂町産業振興公社の新工場

 常呂漁業協同組合のホタテの貝殻を原料に同公社が貝殻粉末を製造。大野教授が粉体工学の知識と経験を応用し、貝殻粉末の造粒プロセスを開発した。

 粉末から丸い球体の粒にする工程で、美幌町の製糖工場の製糖工程で出る副産液を使用。原料のビートは常呂町農業協同組合(JAところ)が出荷し、ビートをはじめ各種農作物の畑の土壌改良に同公社が製造した粒状の土壌改良剤が用いられる。同公社を軸に漁協、農協、製糖工場の4者がぐるりと関わる循環型産業が将来的に成り立つ図式が見えてきた。

 粉状だと時間が掛かっていた散布作業が、粒状だと効率よく確実に散布できる。従来の3分の1程度の時間だと同農協。「農家の省力化に加え、製造工場が地元にあることは大きなメリット」と利便性にも言及する。

 さらに同農協と漁協は、貝殻由来の土壌改良剤の開発により「お互いに助け合うことになる」と循環型一次産業を歓迎する。

 今年度の試験散布が好評だったことから同公社は新年度、全道に向けて、販路拡大に力を入れたい考えだ。

 大野教授と同センターは「常呂式循環型一次産業」のモデル化に期待。大野教授の一連の研究開発は今年度、北海道科学技術奨励賞を受賞。この受賞内容については北海道庁のwebページ(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kz/kgs/R2kouseki06-2-2.pdf)が詳しい。     (寒)

粉状(左)と北見工大・大野教授と振興公社が研究開発した粒状化(右)した土壌改良剤
粉状(左)と北見工大・大野教授と振興公社が研究開発した粒状化(右)した土壌改良剤

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