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亡き友人の絵本で読み聞かせを

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2021/05/03掲載(北見市/行事・教育)

北見・石田 薫雄さん(47)

 亡き友人から400冊を超える絵本を譲り受け、春から子ども達に読み聞かせ活動を始めた男性がいる。北見市内でブックカフェを営む石田薫雄(まさお)さん(47)。派手な緑色のスーツを身にまとい、プロの保育者とは違う素朴な語り口調で子ども達の心をひきつけている。

事故で亡くなった竹内 誠人さんの絵本譲り受け
くるみ幼稚園で初活動「子ども達に楽しいひとときを」

 札幌生まれのオホーツク育ち。学生時代から本や音楽が好きで、創作活動をしている人の憩いの場をつくりたいと2019年12月にブックカフェ「リトワニ」をオープンした。

 翌年1月、店の不定期イベントを手伝ってくれる約束をしていた友人の竹内誠人さん(大空町、当時32歳)が交通事故で亡くなった。竹内さんの兄・寛就(ひろゆき)さんから訃報を受けた。竹内さんとは職場の元同僚で「ロックなどの音楽をきっかけに親しくなりました」と出会いを振り返る。

 誠人さんが縁をつなぐ形で寛就さんとも交流が始まり、昨年12月に寛就さんから絵本432冊を譲り受けた。幼いころに竹内さん兄弟が大切にしてきたもので、そのほとんどに「ひろゆき」「まさと」と名前が書かれていて「彼が両親に愛され、育ってきたことを実感しました」。本は店の一角に「竹内文庫」として並べ、かねてから興味のあった読み聞かせを始める後押しとなった。

 石田さんは今年4月、北見くるみ幼稚園の年長児の前で初めて読み聞かせ活動を行った。譲り受けた絵本の中から「おおきなかぶ」を選んだ。石田さん自身が幼少期に繰り返し読んだ思い出の1冊という。

 マスク着用のため、目元の表情や声の通りを意識し、絵本を読んでいる最中にしゃべりかけてくる園児の声にも応えながら読み進めた。「緊張しましたが園児のさまざまな反応が見れたので勉強になりました。誠人も喜んでくれると嬉しい」と笑みを浮かべる。

 これまで当たり前だったことが制限されているコロナ禍だからこそ「少しでも子ども達が楽しく過ごせるひとときを提供したい」と今後の活動に意欲を見せる。「(誠人さんゆかりの)大空町などでも読み聞かせができれば」と願っており、誠人さんの絵本を通じ、新たな“縁”が今後も広がっていきそうだ。     (理)