
北見の85歳男性は、水墨画歴20年。現在は水墨画サークル墨清会の代表を務めている。「墨の濃淡で表現するところが水墨画の魅力です」と目を輝かせる。
留辺蘂町温根湯温泉出身。若い頃からスポーツが趣味で、野球やソフトボール、ソフトバレーなどを楽しみ、湧別原野オホーツククロスカントリースキー大会で85㌔を走破した経験もある。元気の秘訣を「スポーツをしていたから、体力があるのかな」と分析する。
水墨画を始めたのは、年賀状で書に合わせて絵を描きたいと思ったのがきっかけだったという。2001年に講座を受講し、引き続きサークルに所属しながら描いてきた。臨画というお手本をもとにした作品だけでなく、自分でスケッチした風景なども題材にする。「最初は墨だけでの表現が難しかったのですが、だんだんと面白さがわかってきて、いろいろなアイデアが浮かんできました」。
毎年描いている年賀状は友人にも好評で「楽しみにしているとか、取ってあると聞くと張り合いがありますよね」と笑顔をみせる。
サークルのメンバーは男性を入れて5人で、平均年齢は77歳。「水墨画をする人は減っています。新しい人が入ってきてもらえるように、水墨画の面白さを伝えられたら」と願っている。(菊)