遠く標茶から写真個展開く

2023-06-07 掲載

(北見市/文化)

小泉恒男さんを運営で支え

小泉さんを親友と慕う 北見の箱崎有信さん(78)
人・ひと・240度

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 北見市の箱崎有信さん(78)=写真左=は、北網圏北見文化センターで写真展(10日まで)を開催中の釧路管内標茶町の小泉恒男さん(76)=同右=を親友と慕い、搬入作業や受付係など遠く離れた土地での運営をボランティアで支える。「人柄に惚れて」と男の友情を深める。

 写真を趣味としつつもまったく面識がなかった二人。2018年に小泉さんが北見市内で初めて写真個展を開催した会場に、箱崎さんがたまたま出向き、そのときから親交が始まった。

 「写真展のプロフィール欄にかつての大病のことが書かれていたので症状などをたずねたところ、病院で検査したほうがいいよ、と勧められた」と箱崎さん。「幸い重症ではなかったけれど、以来毎年検査に行くようにしている。命の恩人なんです」と振り返る。

 「小泉さんは撮影の技術がすごいんですが、腕前をひけらかすこともない。ただただ自然の美しさを伝えたいとするだけなんです」と朴とつとした小泉さんの性格に打たれる。一方、小泉さんにとっても「見ず知らずの北見で箱崎さんの存在はありがたい」という。かつて箱根駅伝出場経験のある箱崎さんが自ら「体育会系だから」と語る無償の奉仕作業がうれしいようだ。70歳過ぎの友情が北見開催を支えている。(寒)

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