網走管内手話サークル連絡協議会と北見ろうあ福祉協会の合同研修会が15日、北見芸術文化ホールで開かれ、管内の聴覚障がい者ら約50人が災害への備えと対処方法について学んだ。
北見市防災協会理事の木村秀樹さんと市防災危機管理課の橋本誠治さんが講師を務めた。
ヘルプカードの携帯など呼びかける
木村さんは災害時の「自助」「共助」「公助」について説明。「阪神淡路大震災では、公的機関が救助する公助で助かった人は全体の1・7%。一番大事なのは自分と家族が生き延びるための蓄えをしておくこと」と強調。消費した分を補充する「ローリングストック」の備蓄手法や、障がいのある人が支援を求めたい時に使用する「ヘルプカード」も紹介。また「災害時に必要な情報が得られるよう、日頃から近所の人と人間関係を築くことも大切」と述べた。
橋本さんは、携帯電話やスマートフォンなどを通じて自治体が配信する避難情報や避難所でのコミュニケーション方法などを説明。避難所で使われる情報掲示板やコミュニケーション支援ツールなどを紹介した。
このほかグループディスカッションも行われれた。(柏)