パートナーシップ制度「賛成」7割近く

2023-10-20 掲載

(網走市/社会)

網走市、性的マイノリティについて調査

2千人対象に実施、今後の施策に反映

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 網走市は性的マイノリティ(少数派)に関するアンケート調査を、18歳以上の市民2千人を対象に実施した。パートナーシップ制度(※)の導入については、回答者の7割近くが「賛成」する考えを示し、「反対」の3・9%を大きく上回った。アンケート結果の詳細は、市のHPで公開でされている。

 調査は8月1~25日に実施し、主に選択方式で20項目の質問に答えてもらった。513人から回答を得た(回答率25・7%)。

 性の多様性については、全体の60・4%が「理解を進めていくべき」とした。「進めていくべき」とした回答者を世代別で見てみると、30代が73・2%で最も多く、次いで20代の69・7%、60歳以上の69・3%などとなっている。

 パートナーシップ制度の導入については、「賛成」42・4%、「どちらかといえば賛成」23・6%で、回答者の半数以上が導入に前向きであることがわかった。

 同制度については、管内では北見市がすでに導入している。網走市においては数年前から議会などで性的マイノリティについて議論する機会が増えてきたが、市はパートナーシップ制度の導入については積極的な姿勢を示していない。

 市はこれまで、性的マイノリティについて理解を求める各種取り組みを進めているが、アンケートでは回答者の6割ほどが「市の取り組みを知らない」とした。また、市の取り組みついて意見・要望を求めたところ、「関心を持っていない人にこそ働きかけないといけない」「極少数の者に対し、そこまで何かをするという事がわからない」などとの声が寄せられた。(大)

※パートナーシップ制度=自治体が独自に導入する制度で、同性同士のカップルを婚姻に相当する関係と承認し、様々なサービスや社会的配慮を受けやすくする制度(市の資料より)

キーワード

  • 性的マイノリティ

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