NPО法人北見文化連盟の第56回北見文化賞授賞式および祝賀会がこのほど、北見市民会館小ホールで開かれた。北見文化功労賞に藤川道雄さん(88)、北見文化賞に角田優さん(78)、北見文化奨励賞に伊藤志歩さん(35)が選ばれ、本見研介理事長から表彰状が手渡された。
藤川さんは地域文芸誌「文芸北見」の刊行に28年携わり、現在は編集長(兼事務局長)を務めている。自身も同誌に投稿し、これまでに随筆などで3回文芸北見賞を受賞している。
角田さんは民謡指導者として数多くの生徒を育成。現在会長を務める北見市民謡協会が実施した子ども民謡教室で役員、指導者として、多くの子ども達に民謡の楽しさを伝えた。また、各大会にも積極的に挑戦している。
伊藤さんは市内のジュンフィットネススタジオでバレエを学び、イタリア留学を経て、同スタジオでバレエ講師を務め、一昨年にバレエスタジオファータを開講。今後の北見市のバレエ界の発展、充実への寄与を期待しての受賞となった。
授賞式で本見理事長は3人の功績をたたえ「この賞が今後の活動のよりどころや励みになり、これからにつながれば幸いです」と激励した。
受賞者を代表して藤川さんは「これからも北見の澄み切った青い空の元で、ふるさと北見の文化活動に微力ながら努力してまいります」とあいさつした。
祝賀会では祝宴の中、受賞者の活動の一端を紹介。伊藤さんの生徒2人がそれぞれバレエを披露し、今年開いたファーストコンサートの映像を上映。角田さんは地元の新民謡「流氷舟唄」と歌謡曲を歌いあげた。藤川さんは文芸北見に掲載された子ども達の俳句と自作の詩を朗読。出席者はそれぞれの素晴らしい活動に触れ、改めて受賞を祝った。(菊)