美幌博物館が2022年度に寄贈を受けた資料を紹介する企画展「おひろめコレクション展」が、博物館で開かれている。美幌町出身の銅版画家、松本優治さんの作品をはじめ、明治から昭和にかけての生活用品、鉄道や郵便に関する品102点が並んでいる。
松本さんは1953(昭和28)年生まれ。多摩美術大学で銅版画家の深沢幸雄さんの指導を受けた。小中学校で美術を教えながら作品を制作。2020年に亡くなり、23年に家族が作品91点を博物館に寄せた。企画展ではこのうち41点を紹介している。
1987年に歌手の美空ひばりさんが当時の美幌町長に宛てた直筆の手紙、クッシーの木彫りなど以前は美幌峠レストハウスにあった品を展示。鉄道では蒸気機関車の尾灯、駅のストップエンドランプ、郵便では郵便ポスト、航空便輸送袋などが並んでいる。
このほか、昭和中期に使われた木彫り制作用ののこぎりなどが目を引いている。観覧無料で、24年1月14日まで。(浩)