道路工事中に空洞発見
鉱山坑道跡が出現
置戸町北光地区で行われている国道242号の道路改良工事で8月、地中に空洞があるのが見つかった。国交省網走開建は8月25日から通行止めにして、調査を行った。
調査の結果、空洞は戦時中から昭和30年代まで町内にあった鉱山の坑道跡と判明。同開建は水の処理や土壌の埋め戻し作業を行い、約1カ月後の9月29日、通行止めを解除した。
町民の間では鉱山の存在を知る人は少なくなり、町教委は急きょ掘り出された坑木や歴史資料の展示を行った。(寒)
人間ばんば4年ぶり復活
もっと馬力だすべぇ祭も
おけと夏まつりの名物イベント「人間ばん馬大会」は関係者の万全の準備で7月、4年ぶりに開催された。
町内外から7人びき、5人びきともに16チームが参加。300㌔をひく予選を勝ち上がった8チームは、さらに丸太が追加され、500㌔をひく決勝戦へ。観客の声援に後押しされゴールをめざした。優勝チームの代表は「4年ぶりだったので力が入った。開催してくれた関係者に感謝です」と喜びを語った。秋の名物行事「もっと馬力だすべぇ祭」も4年ぶりに通常開催した。(寒)
置戸町議選で半数入れ替え
統一地方選の置戸町議会議員選挙は定数8に対し10人が立候補。新人が全員当選するなど、議員の半分が入れ替わる結果となった。
町民は、経験豊かな議員とフレッシュな新勢力の間で、バランスのとれた議会運営を求めた模様。「活発な議論が展開されれば」と期待を込めている。(寒)
訓子府町議選 現・新、半数に
4月の統一地方選で定数10の訓子府町議会議員選挙は現職5、新人5の10人が立候補し、前々回2015年以来の無投票となった。告示日直前まで出馬動向が揺れたが、なんとか定数割れは避けた。
告示日の夕刻、最後に立候補を届けたのは新人の北川克良氏(64)。「選挙に出にくい仕組みを何とかしなければ」との思いから、率先して出馬を決めたそう。「議会のあり方を検討し、なり手が増えるような改革をしていきたい」と意気込んだ。(寒)
訓子府の名物町長が勇退
菊池一春氏4期まっとうし
4期16年間、訓子府町政を担ってきた名物町長・菊池一春氏(78)が勇退を決意。1月、町の商工業者や自治関係者らの新年交礼会の席で「4期16年間全力で走り続けてきた。まさに流れが変わるときが来た」と報告した。
最後の執務を終えた4月28日夕、集まった約100人の町職員に向け、変わらぬ鋭い眼光で「未来を考えるのは職員の双肩に掛かっている」と激励し退任の挨拶。庁舎玄関前に駆けつけた町民が労苦をねぎらった。(寒)
16年ぶり訓子府町長選
伊田彰氏が初当選
4月の統一地方選で任期満了に伴う訓子府町長選挙が16年ぶりに行われた。前・菊池一春町長は2期目~4期目がいずれも無投票当選。町民にとって2007年以来となる、まちのリーダーを決める選挙になった。
立候補したのは元・町議会議長の須河徹氏(69)と元・町会計管理者の伊田彰氏(61)のいずれも新人。
投票の結果、「38年間の職員経験を生かし、
誰一人取り残さないまちづくりへ即戦力となって働く」と訴えた伊田氏が当選。無投票でのリーダー選出を懸念し急きょ出馬した須河氏は及ばなかった。投票率は76・53%。(寒)
訓子府 ふるさとまつりなど4年ぶり通常開催
冬の「さむさむまつり」、夏の「くんねっぷふるさとまつり」など訓子府町を代表する祭りがほぼコロナ禍以前の態勢で行われた。
7月8日には、ふるさとまつりの幕開けを告げる前夜祭が町中心街で4年ぶりに開催された。町民は屋台で外食を楽しみ、名物の神輿行灯(みこしあんどん)が威勢よく練り歩き、盛り上げた。(寒)