北見工業高校で19日、洋上風力に関する出前授業が行われた。洋上風力発電に関わる企業の関係者が講師を務め、同校電気科と電子機械科の生徒約70人が受講した。
北海道の主催事業で、洋上風力発電の業務を紹介し、関連人材の育成につなげる狙い。㈱北拓(本社・旭川市)執行役員の吉田湖々氏と㈱北海電工(本社・札幌市)のDXソリューション部長の中村匡秀氏が講師を務めた。
洋上風力発電は、陸上に比べ発電設備の設置に対する制約が少なく安定した風量が見込めることから、将来的に普及増加が見込まれている。
吉田氏は、風力発電設備のメンテナンスを手掛ける同社の事業内容や洋上風力発電の概要、メンテナンスの様子などを説明。陸上にある同社の洋上風力発電設備の訓練施設も紹介し「メンテナンスの人材は今後も人材不足が見込まれる」と、生徒にとって将来の選択肢のひとつになればと期待を込めた。
中村氏は、同社が手掛けた石狩湾新港洋上風力発電所の建設工事の様子などを説明し「地域の生活やライフラインを支え、ゼロカーボンを推進したい」と述べた。
生徒からは入社する際に必要な資格や冬期間のメンテナンスなどについて質問が上がっていた。(柏)