敬老事業とバス料金助成 北見市が見直しへ

2024-01-24 掲載

(北見市/社会)

社会福祉審議会に諮問

 北見市は、市が行う長寿祝い金支給などの敬老事業と高齢者など対象のバス料金助成制度の見直しについて、市社会福祉審議会(五十嵐俊啓会長)に諮問した。少子高齢化に伴う将来的な財政負担の増大を抑えるとともに、高齢者福祉施策の改善にもつなげたい考え。

将来の財政負担軽減を視野に

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 市内では毎年9月、各自治区ごとに敬老会を開催。併せて長寿祝い金・祝い品を支給することで長寿を祝福している。敬老会の開催経費は年々増加が続いており、2023年度は約2200万円、祝い金・祝い品の事業費は約5200万円。

 市の説明によると道内35市のうち、敬老会を開催していないのは札幌市や函館市、帯広市など18市。祝い金は、支給していない市が17市で、いずれも半数前後となっている。

 70歳以上の高齢者や障がい者を対象とするバス料金助成制度は、市が受託事業者への運行委託料を支出し、利用者が乗車証の交付料(※)を支払うことでその一部を負担する仕組み。委託料は年間約1億4千万円にのぼる。

 バス料金助成は、実施していない市が11市。実施しているのは24市でバスのみが12市、バスのほかタクシーなども対象に加えているのが12市。審議会では、バス以外の地域交通の活用も視野に検討を進めることになる。

 今後は審議会内の部会が中心となり協議。10月をめどに辻直孝市長に答申する。(柏)

 ※北見市バス乗車証の交付料=高齢者3千円、障がい者1500円(3年間)

キーワード

  • 敬老事業
  • バス料金助成

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