北見市内の野付牛公園でのワンショット。ヒヨドリがピンセットのような細長いくちばしを器用に使い、赤い木の実をほお張った。
ヒヨドリは雑食性だが、この時期は果実や木の実をよく食べる。ヒヨドリが丸のみした木の実の種子は、消化されずにフンとして別の場所に運ばれるため、ヒヨドリは「種子散布者」の役割が大きな鳥とされる。
植物のほうもまた、木の実を赤など目立つ色にすることで種子散布者の注目を集めているともいわれる。
鳥と植物との持ちつ持たれつの関係─。季節が進み、公園内に残る木の実は少ないが、そこへどんな鳥が訪れるのか、観察してみるのもおもしろい。(理)