国際情勢の影響を受けている道産水産物の消費と販路拡大を目的に、北洋銀行は7日、関西を商圏とする買い手(バイヤー)を招き「北海道水産品応援商談会inオホーツク」を北見市内で開催した。同銀行の北海道水産品応援プロジェクトの一環。北見、網走、斜里などで水産加工品を製造販売する10社が参加し、持参した特色ある商品をアピールした。
関西圏で9店舗を展開する近鉄百貨店のバイヤー・森島尚氏と直接面談し、1社30分の持ち時間で商品の特長を説明し、試食もしてもらった。
このうち北見市内でフランス料理店「ラ・メゾン・ド・ラ・ブレイズ」を構える鈴木一平氏は「オホーツク海のブイヤベース」などを持参。北海道の優れた素材を使った素朴なフレンチがコンセプトで「スープは大量の魚のアラを使って作る。SDGsという言葉はあまり好きではないが結果としてそうなった」などと会話を弾ませた。
網走市内に「網走番屋」などを構える、生鮮魚介類の卸売・小売業今野商店代表取締役の今野嘉彦氏は「毛蟹だし醤油」「毛がにてっぽう汁」などを紹介。森島氏は「関西人にとって、毛がには憧れの商品。高級感ある」と関心を寄せていた。今野氏は「お互いに情報交換ができ、良い機会になった」と手ごたえを語った。
10社と面談し、森島氏は「オホーツクの水産品の納入は大きな規模を想像するが、手頃な量でダイレクトに扱える会社もあった。ほぼほぼ商談を継続したい商品ばかりでした」と前向きな商談会になったと感想を話した。