美幌町出身の版画家、松本優治さんの銅版画展「光と影の造形」が美幌町図書館で開かれている。
松本さんは1953(昭和28)年生まれ。多摩美術大学で銅版画を学び、小中学校教員として勤めながら制作を続け、国内外の版画展に出品。2020(令和2)年に亡くなった。
今年2月に作品98点が博物館に寄贈され、今回はそのうち10点を展示。銅版の表面に刃のついた器具で刻みを入れ、刻みを削ったりならしたりして版をつくるメゾチントと呼ばれる手法で、花と街、人、犬や馬などをモチーフにした作品が並ぶ。多くが2013年にロシアで開かれた国際メゾチントフェスティバル2013に出品された作品で、落ち着いたモノトーンの画面に繊細な描写が展開されている。観覧無料。27日まで。(浩)