旭川在住の人形作家、宮竹眞澄さん(75)の「心のふる里人形展」が北見市内の北網圏北見文化センターで開かれている。昭和の風景などを題材にした、素朴で心打たれる40作品が並んでいる。
宮竹さんは大分県出身。45年ほど前から独学で粘土を使った人形創作を始め、1991年の北海道移住を機に現在の作風を確立した。創作活動の発表の場として2008年から全国巡回展を行っており、北見展の開催は3年ぶり7回目となる。
会場には、家族総出で行った年の瀬の活気ある光景「もちつき」といった郷愁を誘うモチーフのほか、日の丸を掲げる陸上女子やり投げパリ五輪金メダリストの北口榛花選手といった話題の人物の作品も並んでいる。
今回は新たな試みとして、作品に込めた思いをつづった写真エッセー風のパネルを壁一面に展示し、読んでも楽しめる空間を目指した。
宮竹さんは「寒くなる季節、作品を通じ、ほっこりとした気持ちになってもらえれば」と話している。
会期は24日(日)まで。入場料は一般500円、高校・大学生300円、小中学生100円。会期中は午前11時ごろから、人形制作の解説も行っている。(理)