■9億円
新庁舎は、鉄筋コンクリート造・地上5階建て、延床面積は6399平方㍍。2022(令和4)年3月、新庁舎の実施計画書が公表され、この時点での建設事業費(建築工事、外構工事、工事管理委託費含む)は52億5200万円だった。
その後、建設事業費は膨れ上がる。
同年6月の同市議会定例会の時点で53億1700万円、昨年12月の同定例会の時点で61億5100万円となった。当初より9億円増えたことになる。
「その場にふさわしいものを」
■8千万円
市は先日の市議会で、新庁舎の市長室や議場に整備する備品(机、椅子、応接セットなど)の購入価格(財産の取得金額)などを報告した。
関連資料によると、「特別職(市長、副市長、教育長)と議会関連家具等」として使用する備品の購入価格は8039万9千円。購入する主な備品は次の通りだ。
▽特別職室机、椅子、応接セットなど一式
▽議場机、椅子、舞台など一式
▽正副議長机、椅子、応接セットなど一式
▽議員控室机、椅子、ロッカーなど一式
■椅子のお値段
本紙は、約8千万円で購入する「特別職(市長、副市長、教育長)と議会関連家具等」の中から、議場の椅子に焦点を絞り購入価格などを調べてみた。
新庁舎の議場で議員と市職員が座る椅子の一脚の価格は「24万5670円」だった(※椅子以外の製品も含む契約金額から推計した金額)。
議場には議員が座る椅子のほか、議長が座る椅子がある。新庁舎に配備される議長の椅子の価格は「28万888円」となっている。
本紙は以前、現在の市長室にある机などを新庁舎で使用しない理由を担当者に尋ねたところ、「その場にふさわしいものを整備したい」との返答だった。
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次回は、新庁舎の議場に整備される一脚約25万円の椅子が選ばれた過程などを紹介する。