二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」実現のための実証実験住宅が、美幌町東2条南5丁目に完成した。25日、竣工式などが行われた。
実証実験住宅は、北見工業大学が研究プロジェクトとして、美幌町から町有地の無償貸与を受けて昨年10月に着工。木造2階建で、延床面積は約176平方㍍。総工費は約5300万円。
断熱材を含む外壁を通常の住宅より厚い20㌢にし、高い断熱効果を見込む。牛舎や温泉などで発生するメタンガスをはじめ、二酸化炭素を回収して発電するほか、太陽光や風力発エネルギーも活用する計画。実証実験は、大学の地域循環共生研究推進センターが中心になって行う。
竣工式では榮坂俊雄副学長が「気候変動は本学が取り組むべき課題。地球規模の温暖化を抑制を見据えた研究にしていきたい」と意欲を述べた。平野浩司町長も「次世代につながるエネルギー活用、技術開発をお願いしたい」と期待を寄せた。
竣工式後は、実証実験住宅で行われる暖房の最適化など研究プロジェクトの紹介がしゃきっとプラザで行われた。(浩)