バスの運転手など務める地域おこし協力隊員募集へ

2024-04-12 掲載

(北見市/社会)

北見市が2人分の経費を予算計上

 北見市は、公共バスの運転手などを務める新たな地域おこし協力隊員2人を雇用するための経費を今年度予算に計上した。担い手不足が深刻化するバスの運転手を確保し、地域公共交通の維持を目指す。北見地域定住自立圏協定を結ぶ美幌町も同様の取り組みを進めており、両市町の協力隊員による協働活動も視野に入れている。

美幌町はすでに募集を開始

 市は現在、農業や観光、カーリングサポートなど5職種6人の協力隊員を採用。今年度は「公共交通連携推進員」として、新たに2人の協力隊員を募集する。

 バスの運転手不足が全国的に社会問題化する中、北見市内に本社を構える北海道北見バスは昨年7月、市内と郊外を走る路線バスの大幅な減便を実施。当初は乗務員の確保を図り、できるだけ早い時期に元の便数に戻す意向を示していた。しかし、同社によると「新規採用がある一方、退職者もおり、運転手は依然として足りない状況」という。

公共交通活性化や運転手確保事業も担い
両市町隊員の協働活動も視野に

 新たな協力隊員採用は同社との連携事業とし、協力隊員は運転手として勤務するほか、公共交通の活性化や運転手確保に関わる事業の企画やPRなどを担う。市はバス運転に必要な大型二種免許の取得費用も補助する方針で、今月中に募集要項を固め、5月上旬までに募集を開始する予定。市のHPや地域おこし協力隊の専用サイトなどを通じて対象者を募る。

 美幌町も2人を採用する予定で、すでに募集を開始している。(柏)

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