北見工業大学の榮坂(えいさか)俊雄新学長が4日、同大学で就任会見を行った。
学長のミッションとして「高いモチベーションのもと学生・教職員の力が引き出せるよう努めるのが第1の任務」と挙げ「そのための一貫した組織体制づくりを行いたい」と抱負。現在の学部・学科・コースについて「改組、再編を行い、激変する社会の期待に応える教育体系を整備したい」と意欲を述べた。
3年目の道国立大学機構にも期待感
研究に関しては「4つのセンターを中心に特色ある研究の態勢は整った」とし、道内3大学で発足し3年目となる北海道国立大学機構については「10年ほど前の準備段階から関わってきた。連携した共同研究を含め、これからを期待して」と前向きに語った。
「大学には若いパワーが溢れている」として「地域の一員としての本学の特長を生かして未来を築く人材を育成し、社会に還元していきたい」と話した。
札幌市出身の63歳。北海道大学工学部で学び同大学で工学博士を取得。1992年に北見工大に着任し2007年工学部教授、22年から同機構副理事、同大学副学長を務めた。専門は制御工学。クラシックやジャズを聴きながらの読書、自然に接するのが趣味。(寒)