通信指令システム全面更新へ

2024-04-17 掲載

(北見市/社会)

北見地区消防組合 今年度予算に実施設計費計上

 北見地区消防組合は、119番通報の受理や出動指令を行う通信指令システムの更新に向け、今年度の予算に実施設計費を計上した。大規模地震などで通信指令室が被災した場合でも別の場所からシステムの運用が可能になるほか、機能全般の向上が図られる。2025年度末までの運用開始を目指す。

作業時間短縮や精度の向上期待
2025年度末までの運用開始目指す

 現行のシステムは2007年度に導入。同組合管内の固定電話や携帯電話からの119番通報を受理し、通報場所を指令台の地図上に表示。出動指令までを行う。地図情報は消防車、救急車のモニターにも転送される仕組み。

 同組合は16年度に中間更新を実施。全面更新が必要な時期を迎えたことから、実施設計費約1500万円を計上、25年度末までの更新完了を目指す。更新後はシステム全体の利便性・効率性が高まり、これまで以上に作業時間の短縮や精度の向上が期待される。

 聴覚障がい者ら向けの緊急通報システム「NET119」は現在、指令台とは別系統で運用。新システム移行後は同一の指令台で操作が可能になる。同組合消防本部は「作業の迅速化に加え、ミス防止にもつながる」と期待を寄せている。

 また、地震などの大規模災害で通信指令室が被災した場合でも、他の支署などから通信指令業務が担えるようにバックアップ体制を強化する方針。さらには、各車両のモニターに表示できるデータ量も増加するなど様々な面で改良が図られる。(柏)

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