木造施設に興味を示す、韓国・大田市の視察団が北見市立留辺蘂小学校を訪れ、木造校舎を見学した。地元の木材がふんだんに使われ、環境教育に生かされていることに関心を寄せていた。
校舎は、北見市の地域材利用促進方針に基づき建設され6年経過。2022年にウッドデザイン賞を受賞した。
大田市は、ハイテク団地を有する科学技術都市として知られる。視察団は大学の研究者や市役所職員、議会議員ら18人で構成。将来に向けて木造建築を推進しており、今回は道立総合研究機構林産試験場(旭川市)を通じ道内の先進地として、北の森づくり専門学院や旭川工芸センターなどとともに留辺蘂小学校が紹介された。
一行に向けて、同校の吉本隆校長が「子どもにも何の木が使われているのかが分かるように表示している」と校舎を案内。伐採と同時に植える活動もすることで自然環境が活性化することなど「この校舎を生きた教材として、理科・社会科の環境教育などに生かしていきたい」と解説した。一行と児童のふれあいも行われた。(寒)