新たなセンターは混合造(木造と鉄筋コンクリート)の地上1階・地下1階建で、延床面積は1106平方㍍。診察室は3室を設け、休日昼間は2室で内科系、外科系の同時診療を可能とするほか、感染症の流行期や年末年始などの繁忙期は医師3人体制も視野に入れる。
現在の施設(北6西1)は夜間に内科系、休日の昼間に外科系診療を実施。市が北見医師会に委託する当番医制度(休日昼間の内科系)との両輪で休日と夜間の一次救急体制を維持している。
新センターの供用開始後は、現在の当番医制を廃止し、当番医師がセンターに出向する〝センター方式〟に一本化する。市は開業医、勤務医、市の内外を問わず当番医師を確保する考え。市地域医療課はセンター化のメリットについて「医療従事者の負担軽減に加え、同じ施設で診療を行うため、当番医を調べることなく受診できるようになる」とする。センターには医師のほか看護師、放射線技師、薬剤師、医療事務のスタッフが配置される。
このほか、救急救命士と医師の判断に基づき、救急車で搬送される軽症患者の一部を受け入れる方針。同課によると、全国的に救急搬送患者の半数近くが軽症で、搬送先の2次、3次救急医療機関の業務がひっ迫。受け入れ先を増やすことで、2次、3次救急医療機関の負担軽減につながるという。(柏)