新センター施設は、現在整備が進められている中央大通沿道地区再開発エリア内に建設された。延床面積は旧施設の約2倍に広がり、診察室は従来の1室から3室に拡充。一般の患者と感染症患者の動線を分けるなど感染防止にも配慮したつくりとなっている。
新センターの供用開始に伴い、休日(日曜・祝日)昼間の当番医制を廃止し、センターでの診療に一本化。夜間は内科と小児科、休日昼間は内科、小児科、外科の診療に対応している。また、2次、3次医療機関の負担軽減に向け、新たに軽症の救急搬送患者の一部受け入れを開始した。
10月の受診状況は休日昼間診療が226人、夜間診療が304人で計530人。旧センター(4~9月)は休日昼間診療が1日あたり25・8人だったが 新センターは1日あたり45・2人と大幅に増加した。主に当番医制の廃止に伴う受診者増と見られる。
一方、夜間診療は1日あたり7・2人から9・8人に増加した。
救急搬送の受け入れは人数は4人で、休日昼間が1人、夜間が3人。車両と人との軽度な接触事故や一般負傷などで搬送された。
市地域医療課によると、移転や当番医制廃止など運営方法の変更に伴う混乱はほとんど見られずスムーズに移行。しかし、予約電話が一時的につながりにくくなった際、直接来院する患者がいたという。
年末年始は混雑が予想されるため、同課は「持病の薬などは同じ薬を処方できない場合もあり、あらかじめかかりつけ医で処方してもらうようにしてほしい」と呼びかけている。(柏)