北見相内中学校の1年生11人が16日、避難所運営を疑似体験できるカードゲーム「Doはぐ」に挑戦した。生徒達はグループごとにゲーム上の避難所で次々に起こる課題について議論を交わした。
北見市防災危機管理課の職員を講師に迎えての総合的な学習。ゲームを通じ、避難所で起こり得る状況を理解し、自分事として防災について考えるねらい。
「Doはぐ」は静岡県が開発した避難所運営ゲーム「HUG」の北海道版。ゲームは真冬に直下型地震が発生し、ライフラインが寸断された小学校で避難所を運営するという想定で行われた。
避難者の要望などにどこまで応えるのかが難しい
生徒達は小学校の平面図を広げて避難者の特性が書かれた「避難者カード」を体育館や教室など、好ましいと思う受け入れ場所に置いた。カードの中には「女32歳。二男は生後3カ月で夜泣きがひどい」「男58歳。夫婦とも全盲。夫は盲導犬を連れている」など配慮が必要なものもあり「夜泣きがひどいなら部屋を分けた方がいい」「犬は中に入れてもいいの?」などと意見や疑問をぶつけ合った。
授業を終えた武田美桜さんは「避難者の状況や要望にどこまで応えてあげればいいのかを考えるのが難しかったです」と話していた。(理)