管内の行政機関の防災関係職員などを対象に、オホーツク総合振興局と網走地方気象台主催の「防災情報に関する担当者会議」が17日、北見市端野町公民館で開かれた。参加者が互いの情報を共有したほか、大雨による土砂災害を想定したグループワークに取り組んだ。
管内市町村の防災担当者や消防、警察、自衛隊などから約50人が参加。同振興局は、自然災害発生時に各市町村が振興局に早急に報告すべき事項として、人的被害や住家被害、商業施設被害などの状況、避難所開設や避難指示発令の状況などを例示。また、防災訓練を行う際は訓練目標を具体的に設定し、実効性について検証するよう呼びかけた。
北見市防災危機管理課は、昨年8月の大雨で避難指示発令、避難所開設に至った経緯や判断材料などを説明。「最悪の事態を想定して行動し、迷った場合は関係機関に相談することも大切」と語った。このほか紋別市と雄武町は各市町で発生した大規模停電時の対応を紹介した。
グループワークでは、架空のA県B村で大雨により土砂災害の恐れがある想定で訓練を実施。6つのグループごとに今後の状況を推測しながら、発令する避難情報のレベルや対象エリアなどを判断した。参加者は真剣な表情で意見を出し合い、一定の結論を下すまでの流れを体験した。(柏)