美幌町が厳冬期の災害訓練

2025-03-06 掲載

(美幌町/社会)

そりやスノーダンプ活用し車いす利用者を移送

昨年に続き実施
避難所設営や非常食の試食も

 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==

 美幌町は2月28日、厳冬期の災害を想定した訓練を美幌中学校で行った。2024年2月に続き2回目の実施。今回は町職員に加え自治会役員、民生委員らも参加。避難所開設などに加え、車いす利用者らをそりやスノーダンプに乗せて移動させる検証などに取り組んだ。

 厳冬期の災害への初動対応力を高める狙い。若手を中心に職員22人、自治会連合会、民生委員児童委員から7人が参加した。

 震度6強の地震で停電、断水し、下水道も使えない想定。格技場にテントや段ボールのベッド、暖房機器、発電機と照明機器などを設営した。

 そりやスノーダンプで車いす利用者らを移動させる検証は、民生委員児童委員の太田博美さんの提案で実施。車いすをそりに乗せたり、ロープで車いすをスノーダンプに結びつけるなど、身近な用具を使って雪や氷の上を移動できるかを試した。避難所運営について講話した日赤道看護大学の根本昌宏教授は「安全性の確保が必要」としながらも「あるもので何ができるかを考え、試すことはすばらしい」と話した。

 夕食はアルファ米を使ってカレーライスを試食。ポリ袋を使って靴下などをはいたまま足を温められる簡易足湯や、暖房を使わずに車内で過ごす体感演習も行った。 (浩)

キーワード

  • 災害訓練
  • 厳冬期

関連記事

検索フォーム

キーワード

地域

表示順

 

カレンダー