美幌町郷土芸能・美幌峠太鼓保存会(エスピノーサ・パウロ・ジュニア会長)がこのほど、40周年記念誌を完成させた。40周年は2020年に迎えていたが、コロナ禍もあって制作がずれ込んだ。記念誌は大勢の歴代会員らがお祝いの言葉を寄せ、40年の歴史を物語る250㌻以上の分厚い一冊に仕上がった。
峠太鼓保存会は1980(昭和55)年9月、「古里に和太鼓の音を響かせたい」と有志が発足。美幌峠まつりなどのイベントや、さまざまな発表会で演奏を続けてきた。94(平成6)年にフランス、96年にイタリア、2004年にポルトガルでそれぞれ開かれた「ヨーロッパジャパンウイーク」に出演するなど海外でも和太鼓の音色を響かせてきた。
現在までに在籍した会員は700人以上。記念誌ではこれまでの活動を写真や文で紹介した。現・元会員、関係団体の代表者ら約100人がお祝いや激励の言葉、思い出を寄稿。亡くなった会員についても、事務局の局員が思い出をつづった。
24年は、11年以来13年ぶりとなる定期発表会を7月に予定。エスピノーサ会長は「40年の歴史をしっかり振り返り、これからも地道な努力を続けて和太鼓の音色を響かせていきたいです」と話している。(浩)