認知症の人やその家族、地域の住民など関心のある人が気軽に集える場として北見市内でも増えている「オレンジカフェ」。市南部地区地域包括支援センターは北見北光幼稚園に協力を呼びかけ、今年度から園児達が1年を通してカフェ活動に参加し、多世代交流を広げる新たな取り組みを始めている。
南部包括によると、園児が定期的に参加するオレンジカフェは市内初の試み。認知症になっても住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう世代を超えた交流の場づくりに力を入れているという。
カフェは月1回、北見北光幼稚園東棟(旧園舎)ホールで開かれており、2回目の交流となった6月のオレンジカフェには、認知症患者や地域のお年寄りら17人が参加。年少~年長児と一緒にマジックショーを楽しんだ後、園児達がオリジナル体操を披露し、アットホームな時間を過ごした。
同園の園長は「お年寄りという存在を自然に受け入れ、人と関わる楽しさを感じる、いい経験になる」と世代間交流を歓迎。南部包括も「参加者が園児のために何かしてあげたいと行動する変化も見られ、園児からいい刺激をもらっているようです」と話している。
次回は19日(金)午後2時から開かれる。詳細は、南部包括(0157-57-3161)へ。(理)