常呂川の氾濫を想定した水害タイムライン避難訓練がさきごろ、北見市常呂自治区で行われた。
市、道、国の関係機関が連携して洪水などの災害に対応する「常呂川下流地区水害タイムライン」に基づく運用訓練。
タイムライン(防災行動計画)とは、防災機関などが災害発生時に、それぞれの取るべき行動を「いつ」「誰が」「何を」と詳細に整理した計画。市、河川管理者、消防、警察、自衛隊、地域住民などで構成する検討会が同自治区の豪雨災害に備え、水害タイムラインを策定している。
避難訓練は日吉、福山地区の住民が対象。避難場所は、昨年完成した日吉地区複合施設で市の指定避難所のひとつ。洪水リスクを抑えるため高さ約4㍍の盛土を施してある。訓練では、避難指示に基づき、住民が次々と避難した。
訓練後、東京大学大学院の松尾一郎客員教授は「毎年1回の訓練を継続し、万一の時はタイムラインに従って避難することが大切」と呼びかけた。(柏)