親子で極寒サバイバル。道立青少年体験活動施設ネイパル北見は、暴風雪時における親子の防災体験会を11、12日、同施設で実施した。親子を対象とした体験会は意外と少なく、参加した親子は万が一に備え、非常時の行動を互いに確認するなど貴重な機会にしていた。
これまでも防災に関するイベントを開催しているが「厳冬期」や「親子」に特化した災害体験は同施設として初めて。6組19人の親子と職員が参加した。
北見市や警察、消防、JAFの協力のもと、参加した幼児や小学生は初日、かるたや紙芝居を通じて防災を学び、その間におとな達は講話で危機管理を学んだ。
屋外で暖房の無い車内に20分間閉じこめられる体験では小学2年、4年生の子どもと参加した母親が「子ども達にとっての20分間は『まだかなまだかな』と長かったようで、おとなとは時間の感覚が違うことが分かった。言って理解させるのが難しかった」と体験して初めて気づくこともあると感想を語った。
翌日の極寒避難訓練は、1階機械室から出火した想定で、参加者は2階の非常階段から屋外に脱出した。先を急ぐ子どもに向け、親が「走らないで」と声を掛けていた。
参加者は互いに2日間を振り返り、体験を通じて気づいた点を共有。もしもに備えたいと話し合った。 (寒)