「介護業界の労働環境向上を進める労使の会(労使の会)」幹事会が16、17の2日間、北見市内の北見クラスルアーナで開かれた。
労使の会は、介護業界の労働環境向上などを目的とする全国組織。今回は2019年の函館以来5年ぶり2度目の道内開催となった。
経営者側は北見の本見研介氏(エムリンクホールディングス代表取締役ら4人、労働者側(日本介護クラフトユニオン=NCCU)からは6人が参加した。
染川朗代表幹事は「職場の状況を受け止め、対策を検討したい」と挨拶。今回はNCCUの村上久美子氏が、介護従事者を対象に実施した転職などに関する就業意識実態調査の結果を報告。経営者側と情報を共有した。
村上氏は、介護業界は若年層が減少する一方、50代以上の割合が増加し、高齢化が進む現状を指摘。調査では「転職を考えている人」の不満要因として「賃金が安い」「仕事量が多い」「何年経っても賃金が上がらない」などが上位となった。
参加者からは人材の流出防止や定着に向け「労使間で危機感を共有し、少しでも改善していくことが大切」などの声が上がった。(柏)