常呂・トコロチャシ跡遺跡群…

2024-07-31 掲載

(北見市/社会)

来春公開に向け整備再開
北見市の財政事情で中断も

 北見市の財政事情の影響で整備工事が中断していた常呂のトコロチャシ跡遺跡群だが、ようやく来春の公開に向けて整備が再開されることとなった。これまでに園路や案内板、竪穴住居の内部を展示するための上屋などが完成しており、8月末にも残りの展示物などの整備が始まる。

8月末にも工事スタート

オホーツク文化の竪穴住居を再現(写真は上屋) == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
オホーツク文化の竪穴住居を再現(写真は上屋)

 トコロチャシ遺跡群は常呂川河口付近に広がる遺跡群。古くは縄文時代(1万4千年~2400年前)から始まりオホーツク文化時代(5~9世紀)、擦文文化時代(7~12世紀)、アイヌ文化時代(13~18世紀)と幅広い年代の遺物が集積している。

 遺跡群の整備エリアは6・6㌶で北側にはオホーツク文化時代の竪穴住居跡が点在しているほか、アイヌ文化時代に儀式や戦に使われたチャシ跡が残されている。整備工事は2021年度に始まり、すでに園路や案内板、チャシ跡の濠に架かる樹脂製の橋、竪穴住居内部を覆う上屋などが完成。しかしその後は、市の財政事情により、工事が中断していた。

 さきごろ残りの整備事業の予算が可決され、8月末にも中断していた工事が再開する見通し。ところ遺跡の森によると、今後は竪穴住居の内部やチャシ周囲の柵、駐車場整備などが予定されている。住居内部は土間や炉、熊の頭骨を並べた祭壇などを再現する。

 当初は今春の公開予定だったが、1年遅れの来春公開の運びとなる。(柏)

チャシ跡の濠に架かる橋 == 株式会社伝書鳩|経済の伝書鳩|北見・網走・オホーツクのフリーペーパー ==
チャシ跡の濠に架かる橋

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  • トコロチャシ跡遺跡群

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